【作品名】 異形コレクション チャイルド 収録「魔王さまのこどもになってあげる」 【名前】 <彼> 【属性】神、趣味かどうかは分からないが人間に擬態して精神分析医をやっている。 【大きさ】人間擬態時の姿は、ひとが「精神分析医」と聞いた時に真っ先に思い描くような男。      4十代、長身痩躯、柔らかくウェーブのかかった金髪、      縁無し眼鏡の奥の優しげなブルーの瞳、きちんと整えられた口髭、      ラベンダーの香りをそのままの色にしたような診察着。 【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】 地の文で、無限で永遠で全知全能であり、不可能事など何ひとつないと書かれている。 無数の世界に干渉可 以下地の文。 よくわかった。<彼>はここでは、あくまで「医者のふり」をしていたいのだ。 無限で永遠で全知全能であり、不可能事など何ひとつない<彼>であれば、時間もまた自由自在だ。 何がどう発生しようが、まったく何事も起こらなかったように出来るのに、なぜか、「そうでないこと」にしておきたいのだ。 そもそも、生殖はゼロからの発生を意味しない。触媒Aと触媒Bを混ぜ合わせる化学反応のようなもの。 いのちの、魂の、個性の誕生には、はかりしれない神秘がある。 それは<彼>の領域、この世で<彼>にのみ許された行為なのだろう。  テディ・ベアの群れがみるみる輪郭をなくし、柔らかく輝く雲になる。 診察室の壁も天井も青く透けてきらめき始める。<彼>自身もまた、もう医者の不利はしていなかった。 人間ぶった形態もとっていない、<彼>はそこにいながら、同時に全ての場所にあまねく広がっても居るのだった。 <彼>の存在の焦点の一つがそこに集約している事を示すのは、ちらちら脈動する光と、際限なく放射される暖かさと、 目でも他のどんな感覚器官でもとらえることのできないその圧倒的な力そのものの感触だった。  魔王はあわてて半身を起した。そのつもりだった。だがからだはもうない。座っていたはずの寝椅子も最早無い。 ・やった事 何処からとも無くきれいなハンカチを取り出した。 脳卒中を人間に起して殺した。 豊潤と混沌のなかから検索エンジンを作った。 相手の考えている事を、逐一手に取る様に分かった。 相手を人間にした。 上記二つに書いてある相手とは、 どんな瞬間にもいかなるありえないのであり、 確定する事は可能性を排除する事であり、特定の性質をおびることはそこに弱点を付随させる。 そのためにも、なにものにも負けぬために、全であり弧である<彼>ときっぱりと対峙するために、 けっして「なにか」であることを自分に許さなかった。 ……何か良く分からなかったが、つまり<彼>に対抗出来る存在だったらしい。 一応そいつのやった事。 スキー場から診察室にいきなりワープした。 人間を作る事が出来る。 女を男にする事が出来た。 【短所】描写が断片的で分かり難い。 【備考】その世界は現代と同じ世界観なので、少なくとも単一宇宙全能はある。     現代である証拠に以下の文を。     <彼>は椅子をくるりと回して診療机の上から一冊の雑誌を取り上げると、     魔王の方に差し出して見せた。ここを読め、と指差す場所に書いてあるのは、     『……昨年12月の米国昆虫学会で線虫の消化管にから〜(省略)      こうして作られた作物は自分で殺虫剤を生産する事ができる      (日経サイエンス・1988年8月号18ページより)』      隣のページには、何とも幽玄な薄華色に輝く二匹の芋虫の写真が有る。          他にも近未来の話などがあったので宇宙はあるとみて問題無い。
25スレ目 485 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 13:04:38 ID:bCqI2R0D ランキングの <彼>だが 無数の世界で云々の文があったから、普通にクエス達と並ぶレベルでない? 499 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/12/17(日) 00:42:34 ID:kcDq3MeT >>492 全能の壁に居る彼じゃないか 500 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/12/17(日) 01:07:21 ID:a+JBmpuf つまり。 ボルテックス=クエス=《He》=イスカンダール=ナイアルラトホテップ ここに入って=で<彼>か。
21スレ目 910 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/19(火) 02:20:50 ID:U88JrSDd 時間ゼロ行動で全能か 人並みならレノーラと互角で終わったんだがなあ 922 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/19(火) 14:14:07 ID:J+jM5f09 >>906-907 はパサティブ><彼>(全能の壁) だな。